
当初の目標であった、文化祭での演劇も無事に終わり、大きく前進した朋也と渚。ふたりは周りの人間に背中を押されながら、ゆっくり互いの思いを確認していく…。そして季節は巡り、卒業の時を迎える。しかしふたりには、大きな試練が待ち受けていた。
2学期が始まった。朋也たち3年生はそろそろ進路を決めなければいけない時期だが、 朋也は自分の将来が見えないまま、相変わらず渚の家に居候していた。 そんな中、秋生が隣街の商店街チームと野球の試合をすると言い出す。
いまだ進路が決まっていない春原。そんな兄を心配した芽衣は、しばらく古河家に居候し、春原の様子をみることに。芽衣を安心させるため、朋也は春原に偽の恋人をつくることを提案し、恋人のふりをしてくれる女の子を捜し始める。
春原の恋人役が早苗に決まり、いよいよデート当日。早苗の正体に気づいていない芽衣は、怪しみながらも様子を見ることに。一方、早苗を渚の姉だと信じている春原は、恋人らしい早苗の振舞いにすっかり舞い上がってしまう。そんな兄の様子を見ていた芽衣は…。
朋也と芽衣がついた嘘に何も言わない春原。変わってしまった兄に対して、芽衣は「もう一度サッカーを始めれば以前のようなかっこいい兄に戻ってくれる・・・」という思いを抱く。そんな芽衣の言葉を聞いた朋也だが、春原がサッカー部に戻れる可能性は低いと感じていた。
春原の様子を見に朋也と渚が寮を訪れると、相変わらず春原が美佐枝にお仕置きされていた。春原が美佐枝のネコを勝手に売り飛ばそうとしたのだ。名前もないネコだが、そのネコはいつのころからかいつも美佐枝のそばにいた…。
いつものように校門で美佐枝を待つ志麻。だが前日のことがあってか美佐枝は学校を休んでいた。志麻の様子から美佐枝の失恋を知ったサキとユキは、志麻に美佐枝を慰めてほしいと頼む。
資料室の有紀寧のもとを訪れた朋也と渚と春原の3人。いつものように有紀寧のもてなしをうけていると、突然ケガをした男がやってきた。事態がのみこめない朋也たちを前に、男の手当てをする有紀寧。どうやら有紀寧の知り合いらしいのだが…。
須藤達のケンカのことで寝不足気味の有紀寧。ぐっすり眠れるおまじないとして誰かに膝枕をしてもらうという方法があるという。小さい頃はよく兄にしてもらっていたという有紀寧に、渚は朋也の膝枕を提案する。
三者面談が始まり、本格的に進路を考えなければならない時期になった。渚は進学はせず、就職を希望している。朋也は渚から進路について聞かれてもごまかすばかりで、面談からも逃げていた。一方、杏たち演劇部のメンバーもそれぞれの進路を決めていた。
渚を残し、卒業を迎えた朋也。進学も就職もせず、やることがない朋也に対し、秋生と早苗は古河パンで働かないかと声をかける。二人の好意に甘える朋也。あたたかくなり、体調もよくなってきた渚は3度目の3年生をむかえていた…。
仕事を始め、芳野の厳しい指導を受けつつ、毎日くたくたになりながらがんばっている朋也。渚はそんな彼を心配し、毎日様子を見に来ている。朋也を気遣う渚。”渚が側にいる”そのことが確実に今の朋也を支えていた・・・
仕事もだいぶ覚え、同僚たちに囲まれ、会社は朋也にとって新しい自分の場所になっていた。朋也をそばで暖かく見守る渚だが、ひとつだけ朋也の父親のことが気がかりだった。父親の話題を避けようとする朋也。そんな中、朋也は会社から、より条件のいい転職の話を持ちかけられる。
古河家を訪れる朋也。出迎えた早苗に朋也は父親の件を謝るが、早苗は暖かく迎えてくれる。自分を心配し変わらずに接してくれる早苗の優しさに、朋也はあらためて感謝する。一方秋生は、話があるという朋也のいうことを聞こうとせず、かわりに野球の勝負を持ちかける。
朋也と渚の二人の生活がスタートした。互いに支えあい助け合っていこうと誓う二人。渚は少しでも役に立ちたいと仕事を探すと言い出す。渚の体調が心配な朋也だが、渚はいつまでも弱い自分でいたくないと語る。
朋也と渚に訪れたニュース。秋生と早苗も祝福してくれるが、朋也は自分の責任の重さをあらためて実感する。日々が過ぎ体調の悪い渚を側で支える朋也。めまぐるしく時間が過ぎていく中、朋也と渚は無我夢中でいた。
昼間は渚の側に早苗がつきそい、秋生も頻繁に様子を見に来ていた。みんなが渚のために出来る限りのことをしている。朋也も不安な気持ちを隠し、仕事に打ち込み精一杯がんばり続けていた。ある日、朋也は早苗に自分を恨んでいないかと尋ねる…
朝起きて仕事にでかけ、食べて寝る。そんな体が覚えていることを繰り返すだけの毎日を送る朋也。全てを顧みずに仕事に打ち込み、休日には暇をつぶすために金を使っていた。朋也はただ惰性のように生きていた…
汐と二人で旅行に行くことになった朋也。だが二人だけで過ごすのは汐が生まれてからの5年間で初めてのこと。気まずい空気がただよう中、朋也は列車の中で、騒ぐ子供を怒鳴りつけてしまう。その姿を見た汐は席を立ちある場所へとむかう。
二人だけの旅行を終え、朋也と汐は古河家へと帰ってきた。二人をいつもどおりに迎える秋生と早苗。思い出がつまった渚の部屋で、朋也は早苗にそれまでの謝罪と、感謝の気持ちを伝える。そして、朋也と汐は二人で暮らし始めた…。
周囲の助けを借りながらも、それまでの時間を埋めるように、朋也は汐との二人の時間を大切に過ごしていた。ある日、汐の担任の先生へ挨拶をするため、いつもより早めに幼稚園へ向かう朋也と汐。出かけには渚へ「行ってきます」と声をかけながら…。
汐が突然熱を出して倒れてしまう。その症状は渚と同じものだった。医者からも原因が分からないと告げられ、打つ手がない。秋生や早苗に助けられながら、懸命に看病する朋也だが、一ヶ月が過ぎても汐の熱は下がらなかった…。
学校へと続く坂道の下。朋也の前にはうつくむ一人の少女。彼女は立ち止まったまま、一人つぶやく…。そんな彼女の様子を朋也は見つめ続ける。桜舞い散る坂道で、今、朋也は渚に出会う…。
高校3年生になった渚は、知り合いが一人もいないクラスになってしまう。秋生に励まされながらも友達を作ろうとするのだがなかなかうまくいかない。一方2年生の杏は、委員長だからとクラスの不良男子2名の面倒を見る羽目になっていた。
雨が降る日の放課後光坂高校の教室の一番後ろに座る藤林杏。ほおづえを付きながら「あたし・・・・」憂鬱な表情で窓を見ていた。「私岡崎君のこと好きです。私と付き合ってください。」双子の妹藤林椋が、岡崎朋也に付き合って欲しいと告白したのだ。募る想いが自分を押し潰しどうしても告白しないとつらさが増すだけ。いつもは引っ込み思案な椋も、思い切って好きな男子生徒に想いを打ち明けた。
朋也は幼い汐に語りかける。汐の母・渚と出会った日のことを、そして二人が歩んできた日々のことを…。
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