
『週刊少年ジャンプ』で連載され、
シリーズ累計発行部数は1億3000万部を超えるなど、
完結後も世界中で根強い人気を誇る『BLEACH』。
2004年10月より放送を開始したTVアニメはこれまでに360話以上が制作され、
長編劇場アニメも4作を数える。
そしてついに、シリーズの最終章 “千年血戦篇”の
アニメプロジェクトの幕が上がる。
監督とシリーズ構成は、数々の作品で卓越したビジュアルセンスを
発揮してきた田口智久。
キャラクターデザインの工藤昌史、音楽の鷺巣詩郎は、
最初期からアニメ『BLEACH』を支え続けるオリジナルメンバー。
アニメーション制作もこれまでのシリーズ同様、
studioぴえろが担当する。
まさしく「最終決戦」にふさわしい
実力派スタッフ陣で挑む、ファイナル・シリーズ。
はたして、黒崎一護がたどり着くのは――。
話数 | 第1クール:全13話 |
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放送期間 | 第1クール:2022年10月~12月 第2クール:2023年7月~ |
監督 | 田口智久 |
制作 | studioぴえろ |
キャスト |
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老婆ピオランとの別れから40年。不死身のフシはたったひとり、孤独で退屈な島での日々を過ごしていた。「もう誰にも会わない」そう決めたはずのフシの前に、ヤノメ国の少女・ヒサメが現れる。彼女は言う。「私はハヤセの生まれ変わりなのだ」と……。再び動き出したノッカーの脅威から罪なき人々を救うため、フシはヒサメたち『守護団』と行動をともにすることにした。
窮地のフシを救ったのは、かつての仲間・ジャナンダのトナリだった。トナリはフシに自分の素性を明かそうとはせず、ただ「これまで出会ってきた人の顔を見せてほしい」と願う。フシが変身できるのは、この世を去った人の姿だけ。誰かに変身するたびに死を悟り悲しむフシを、トナリは静かに見守るのだった。一方、ノッカーとともに森に逃げ込んだヒサメは……。
浦原喜助の案内のもと虚圏に到着した一護達は、敵の指揮官キルゲ・オピーと対峙し、その正体が滅却師であることを知る。同刻、尸魂界では護廷十三隊の隊長たちが、十二番隊の調査報告を受けて同じ答えに達していた。先の襲撃時に5日後の開戦を告げられた総隊長・山本元柳斎重國は、敵の再来に備えるよう全隊長に命じる。一方、「見えざる帝国」を率いるユーハバッハは闇の中で不敵な笑みを浮かべ…。
「見えざる帝国」による尸魂界殲滅戦が始まった。瀞霊廷内に幾本もの巨大な霊子の火柱が立ち上る。敵勢力・星十字騎士団の廷内への侵入を許してしまった護廷十三隊は、瞬く間に多大なる犠牲者を出す事態となる。隊長格の死神が前線に加わるが、敵に攻撃が通らず戦況は好転しない。朽木白哉をはじめとする隊長たちは、状況を打開するためにもそれぞれ卍解する決意を固めるが…。
一護が救援に向かっているとの知らせに死神たちは安堵するが、黒腔の中で、一護はキルゲ・オピーの能力に囚われてしまう。技術開発局との通信も途絶えたかに思われたその時、死神たちの声が聞こえてくる。怒声や悲鳴、絶望に満ちた響きの中で、一護の耳に届いた言葉は…。一方、朽木白哉は自身の卍解を奪ったエス・ノトを前に先手を引き受け、その戦いから敵の能力を見極めるよう阿散井恋次に命じるが…。
千年の時を経て邂逅する、山本元柳斎重國とユーハバッハ。ナナナ・ナジャークープ、エス・ノト、バズビーも集い参戦しようとするが、元柳斎の一撃で吹き飛ぶ。部下が目の前で退けられても動じないどころか愚かと蔑むユーハバッハの態度に、昔と変わらないと元柳斎は断じる。満を持して抜刀するユーハバッハに対し元柳斎は…。そして、死神たちは瀞霊廷に起こる異変を察知する。
山本元柳斎重國の前に立っていたユーハバッハは偽物だった。現れた真のユーハバッハの一撃にあっけなく両断される元柳斎。事態を察知した京楽春水や浮竹十四郎に、これ以上ないほどの戦慄が走る。護廷十三隊が、そして元柳斎がいかに変わったかを語るユーハバッハ。星十字騎士団によって徹底的に蹂躙される尸魂界。破壊され崩れ落ちる瀞霊廷。絶望が溢れる状況の中、瀞霊廷の上空に、凄まじい霊圧が奔る。
星十字騎士団が姿を消した瀞霊廷の各所では、懸命に負傷者の救護が行われていた。四番隊の隊舎で治療を受けていた恋次やルキアを見舞う一護は、折られた天鎖斬月の件で涅マユリに呼び出され、卍解の破壊について説明を受ける。話を聞いて動揺した一護を連れ、マユリはある場所へと足を運んだ。護廷十三隊隊長たちが揃って待っていたのは、上空の霊王宮からやってくる「零番隊」だった。
零番隊に連れられ霊王宮を訪れた一護。最初にやってきた麒麟殿では、予想外の方法で麒麟寺天示郎による治療を受ける。だが効果は抜群で、体の傷が癒えた一護は恋次と共に臥豚殿、曳舟桐生のもとへと進む。そこではまたも予想外の「もてなし」が二人を待っていて…。そのころ瀞霊廷では、新たな総隊長及び一番隊隊長に任ぜられた京楽が、中央四十六室を前にある計画を口にしていた。
尸魂界・真央地下大監獄最下層「無間」で剣を交えるのは、眼帯を外した更木剣八と、初代「剣八」である卯ノ花烈こと卯ノ花八千流。激しい斬り合いの中、二人は流魂街で出会い初めて刃を交えた日に想いを馳せる。そして卯ノ花は、戦いに悦びを感じる剣八の力に隠されたとある真実を見据える。一方霊王宮の一護と恋次は、鳳凰殿へと向かう。そこで待つ二枚屋王悦は「斬魄刀を創った男」だといい…。
王悦に「不合格」の判定を下された一護は霊王宮を追い出され、気が付くと現世の自宅前にいた。仲間や父・一心に合わせる顔がないと逃げ出した一護は、バイト先のうなぎ屋を頼る。死神姿でそんな一護を迎えに現れた一心は、自分のことを何も知らない一護では折れた卍解を治せるはずがないと告げ、過去を語り始める。明かされる一護の両親の出会い、母・真咲の真実。その日も、雨が降っていた。THE DROP
護廷十三隊・十番隊隊長の志波一心は、現世での滅却師・黒崎真咲との遭遇を総隊長には報告しなかった。もう一度真咲に会いに行こうと決める一心。一方真咲は、滅却師の身でありながら死神を助けたことで、石田竜弦の母・依澄に厳しく責められていた。竜弦は真咲を庇おうとするが、突如、真咲の体に異変が起きる。依澄の制止を振り切り、真咲を抱えて家を飛び出す竜弦。そこへ一心が現れて…。
その体に流れる、死神と滅却師の血。自身の出生の真実を知った一護は覚悟を新たにし、尸魂界に戻ることを決めて再び鳳凰殿へと向かう。一方、尸魂界では死神たちが次なる戦いに備えていた。基礎から鍛え直す者、新たな力を求める者。各々が前を向いて、今の己に成せることに励む。そして浅打と共に先へと進んだ一護だったが、王悦から、ここで「斬月」に別れを告げることになると言い放たれる。